Bose SoundLink Home:デザインと音質で魅せる新世代スピーカー

Boseから新しく登場したSoundLink Home Bluetoothスピーカーをレビューします。室内での使用を想定した、高音質とデザイン性を兼ね備えた新製品の実力を詳しくお伝えしていきます。

目次

基本情報

  • 製品名:Bose SoundLink Home Bluetoothスピーカー
  • 価格:36,000円(税込)
  • 発売日:2024年11月7日
  • カラー:ライトシルバー、クールグレー
  • 対応コーデック:SBC、AAC
  • Bluetoothバージョン:5.3
  • 再生時間:最大9時間
  • 充電時間:約4時間

洗練されたデザインと質感

本体は継ぎ目のないアルミフレームで構成されており、アルマイト処理が施されています。このアルミフレームは本体をぐるりと一周する形で設計され、特に角の部分の丸みの処理が美しく仕上がっています。

グリルカバーは前面と背面の両方で取り外しが可能です。現時点では別売りのカバーは用意されていませんが、将来的にカラーバリエーションの展開も検討されているとのことです。

天面にはすべての操作ボタンが集約されています。電源、Bluetooth、音量調整、再生操作用のボタンが配置され、表面にはラバー素材が使用されており、操作性と質感の両立が図られています。

付属のUSBケーブルは特徴的なL字型デザインを採用しており、接続時の見た目と取り回しに配慮された設計となっています。

サウンドクオリティ

スピーカーユニットはフルレンジトランスデューサー1基とパッシブラジエーター2基で構成されています。パッシブラジエーターは低音の増強に大きく貢献しており、実際に本体のグリルを外すと、音楽再生時に大きく振動している様子を確認できます。

音質面では、フレックスモデルに近い特性を持っています。実際の音出しテストでは、音量を上げても音割れが少なく、クリアな音質を維持できることが確認できました。

接続と操作性

Bluetooth接続では、2台の機器を同時に接続できるマルチポイント機能に対応しています。接続操作は本体上部のBluetoothボタンを押すだけの簡単な手順で完了します。

USB接続時は、ドライバーのインストールなしで即座に認識され、音声出力とマイク入力の両方が利用可能です。付属のL字型USBケーブルを使用することで、見た目もスマートに設置できます。

ステレオペアリング機能の実力

2台のSoundLink Homeを接続したステレオペアリングでは、操作は非常にシンプルです。1台目のスピーカーのBluetoothボタンと音量上げるボタンを長押しし、2台目のスピーカーのBluetoothボタンと音量下げるボタンを長押しすることで設定が完了します。

設定後は、Bluetoothで接続している機器側のスピーカーが左チャンネル、もう一方が右チャンネルを担当します。電源をオフにした後も、再度電源を入れると自動的に再接続される仕様です。

他モデルとの比較

SoundLink MAXとの違い

SoundLink MAXと比較すると、本体サイズと重量で大きな違いがあります。MAXがトランスデューサー3基、ツイーター1基、パッシブラジエーター2基を搭載しているのに対し、Homeはよりコンパクトな構成となっています。また、MAXがIP67の防水防塵性能を備えているのに対し、Homeは室内使用に特化した設計となっています。

SoundLink Flexとの比較

Flexと比較すると、本体重量はわずかにHomeの方が重くなっています。Flexが屋外での使用を想定し、シリコン素材を多用した耐衝撃設計を採用しているのに対し、Homeはアルミボディによる高級感のある仕上げとなっています。

通話・ビデオ会議での性能

内蔵マイクによる音声収録テストでは、背景に音楽を大音量で流した状態でも、話者の音声を優先的に拾う性能を確認できました。Bluetooth接続での通話、USB接続でのビデオ会議どちらでも使用可能です。

制限事項と注意点

本機はBoseのアプリには対応していないため、イコライザーなどの詳細な音質調整はできません。また、3.5mmのアナログ音声入力端子は搭載されていません。

バッテリー駆動時間は最大9時間で、フル充電には4時間を要します。これはSoundLink miniの12時間と比べると短くなっています。また、SoundLink MAXにあったスマートフォンへの給電機能は搭載されていません。

まとめ

Bose SoundLink Homeは、室内使用に特化したBluetoothスピーカーとして、デザインと音質の両立に成功しています。特にアルミボディの質感とシンプルな操作性は、日常的な使用において高い満足度をもたらすでしょう。

一方で、バッテリー持続時間やアプリケーション非対応など、製品の制限事項についても理解した上で購入を検討する必要があります。

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