出産後の変化と悩み
女優として活躍していた国仲涼子さんも、出産後は体重が18キロ増加し、育児に追われる日々を過ごしていました。2014年、俳優の向井理さんと結婚し、二児の母となった彼女は、育児に専念するために一時女優業を休止しました。長男の出産直後は、仕事を辞めることさえ考えたそうです。
「もうこのまま仕事を辞めてもいいかも」と思った時期もあった彼女。しかし、育児に慣れてくると再び女優としての情熱が湧き上がり始めたそうです。一方で、大きな不安も感じていました。妊娠中に増えた体重がなかなか元に戻らず、鏡を見るのが辛い日々。「もう仕事のオファーなんて来ないかも」と感じ、自信を失いかけたこともあったと言います。
ダイエットと心のリセット
そんな不安定な時期を乗り越えたのは、体型の改善と心のリセットからでした。まず、国仲さんは食生活の見直しを始めました。甘いものを控え、根菜類を積極的に摂取することで体重管理に取り組みました。また、ピラティスにも通い、無理のない運動を習慣にしていくうちに、少しずつ体重を減らしていきました。
しかし、彼女が一番大きな変化だと感じたのは、「自分を大切にする習慣」ができたことです。家で過ごす時でもお気に入りのピアスをつけたり、インテリアにこだわったりして、日常生活に小さな楽しみを取り入れるようになりました。このようにして少しずつ前向きな気持ちを取り戻し、育児に忙しい日々の中でも、心に余裕が生まれてきたそうです。
さらに、彼女は「完璧である必要はない」という考え方を受け入れることができました。母親としても女優としても、自分の限界を理解し、無理をせず最善を尽くすことを心がけるようになったのです。この心の変化が、彼女にとっての大きな支えとなり、再び女優としての舞台に立つ原動力となりました。
家事と育児、仕事の両立
2024年10月にスタートする新ドラマ『3年C組は不倫してます。』で、国仲さんは約10年ぶりに連続ドラマのレギュラー出演を果たします。複雑な役柄を演じる中で、母親としての感情を繊細に表現しています。
仕事復帰にあたり、育児や家事の両立は大きな課題でしたが、夫の向井理さんとスケジュールを共有し、家事や育児を分担することで、なんとかバランスを取っています。彼女の家庭では「できる人ができることをやる」というルールがあり、家族全員が協力して生活を支えているそうです。さらに、シッターさんのサポートも活用しながら、忙しい日々を乗り切っています。
また、国仲さんは「自分の時間」を大切にしています。週に一度は家族のサポートを受けて一人でリフレッシュする時間を確保しており、その時間が心の余裕を保つ鍵になっていると言います。短い時間でも、自分自身と向き合うことで、仕事や育児に前向きに取り組むエネルギーを取り戻しているそうです。
子どもたちとの生活と自身の変化
子どもたちにとっても、国仲さんが仕事に復帰したことで「ママは今日もお仕事?」と尋ねられることが増えたそうです。しかし彼女は、常に子どもたちと一緒にいることが必ずしも最善ではないと感じ始めました。むしろ、子どもたちが少しずつ自立するためのチャンスだと前向きに捉えています。
彼女自身も、仕事に戻ることで育児から少し離れる時間ができ、心に余裕が生まれたそうです。ロケの合間にコーヒーを楽しむ時間さえ、今では「ありがたい」と感じるようになったとか。以前は子どもたちとの時間に追われ、コーヒーを飲む余裕もなかったことを笑って振り返ります。
また、母として働く姿を子どもたちに見せることが、子どもたち自身にとっても良い経験になると信じています。「努力する姿を見せることで、子どもたちにも頑張ることの大切さを伝えたい」と語る彼女は、子どもたちの成長を見守り、その成長が母としての喜びでもあるそうです。
まとめ
国仲涼子さんは、出産と育児で一度は仕事を諦めかけましたが、食生活の改善や自分を大切にする習慣を通じて少しずつ自信を取り戻し、ついに女優としての復帰を果たしました。彼女の姿は、同じように育児や仕事の両立に悩む女性たちにとって、大きな励みとなるでしょう。
家族との協力や、自分の時間を大切にすることで、バランスを保ちながら前に進むことができるという彼女の姿勢は、多くの人にとっての希望となります。今後、国仲涼子さんがどのように成長していくのか、ますます楽しみですね。