MENU

外国人が体験した日本語の不思議と面白さ

日本語って本当に不思議で、外国人が学ぶときにはいろんな壁にぶつかるんです。まるで次々に出てくる難問に挑戦するようなものです。

今回は、そんな外国人が日本語を学ぶ中で経験した、面白いエピソードや難しいポイントを紹介します。意外なところでつまづいたり、予想外の意味に驚いたりする彼らの体験は、私たち日本人にとっても「ああ、確かにそうだな」と思わず笑ってしまうこともあるんですよ。

目次

助数詞って難しい!? パンは「ふたり」じゃなくて「ふたつ」

まずは、ある外国人がレストランでのパンの注文でやってしまった失敗から。

彼が「パンをふたりください!」と言った瞬間、店員さんがちょっと困った顔をしました。本当は「ふたつください」と言いたかったんですけど、「ふたり」は人を数えるときに使う言葉だから、パンには使えません。

助数詞っていうのは、物や人を数えるときに使う特別な言葉のこと。たとえば、「本(ほん)」は細長い物、「枚(まい)」は平たい物を数えるために使います。

日本語を学ぶ外国人にとって、この助数詞の使い分けは難関です。日本人でも時々間違えるくらいですから、外国人にとってはかなりの挑戦ですよね。

発音のミスが大問題!? 座るは「すわる」、触るは「さわる」

次は発音の違いで大きな勘違いが生まれた例です。

外国人の友達が公園でベンチに座りたくて、「すみません、さわってもいいですか?」と聞いてしまいました。もちろん、その場にいた日本人はびっくり! 実は「座る(すわる)」と「触る(さわる)」を間違えたんです。

たった1文字の違いで、まったく別の意味になってしまうから日本語は難しいですよね。

「やばい」「かわいい」「すみません」ってどういう意味?

日本語には、同じ言葉がいろんな意味で使われることがあります。

例えば「やばい」なんて、いい意味でも悪い意味でも使えます。「この映画、やばいよ!」と言ったら「すごく面白い!」という意味ですが、「この状況、やばいよ…」だと「危ない!」とか「やばいことになった!」という意味になるんです。

「かわいい」も同じです。外国人が「かわいい」というと、見た目だけを褒めているつもりかもしれませんが、日本人はお世辞として使うことも多いんです。

「すみません」も謝罪以外に、呼びかけや感謝の意味で使われるから、これまた外国人には混乱のもと。

オノマトペが謎すぎる! 「わくわく」「ぐったり」「びしょびしょ」

次に、外国人が戸惑うのが日本語のオノマトペ。これは音や様子をそのまま表現する言葉のことです。

例えば、「わくわく」は楽しみな気持ち、「ぐったり」は疲れ切った状態を表します。でも、英語にはこういう感情や状態を直接表現するオノマトペがあまりないので、外国人にとってはすごく新鮮で難しいんです。

さらに、似たような音でも意味が違う場合もあります。「ぐったり」は疲れ切った状態ですが、「ぐたぐた」はだらだら時間を無駄に過ごしていることを指します。

こんな風に、日本語のオノマトペは日常会話でよく使われるので、覚えるのが大変なんです。

敬語って難しすぎ! 「食べる」「いただく」「召し上がる」

日本語の敬語も外国人にとってはとても難しいポイントです。

例えば、「食べる」という動作だけでも、誰がその動作をするかによって言い方が変わります。自分が食べるときは「いただきます」、目上の人が食べるときは「召し上がる」と言います。もし間違えてしまうと、相手に対して失礼になることも。

ある外国人が上司に「一緒にいただきましょうか?」と言ってしまいましたが、本当は「召し上がりますか?」が正しい表現です。敬語の使い方を間違えると、本人も相手も戸惑ってしまいます。

助詞の「に」と「へ」って同じじゃないの?

日本語の助詞も、外国人にとっては悩みの種です。

例えば、「どこに行きますか」と「どこへ行きますか」、どちらも同じ意味に思えますよね。でも、ニュアンスが少し違います。「に」は目的地を示すのに対して、「へ」は方向を示す感じ。日本人でも感覚的に使い分けていることが多いので、外国人に説明するのは難しいこともあります。

曖昧な表現にびっくり! 「考えておきます」はノー?

日本語には、直接的に断らないでやんわりと伝える表現がたくさんあります。

例えば「考えておきます」。これは外国人にとって、まだ決めていないという意味に聞こえるかもしれませんが、日本人の感覚ではほとんど「ノー」に近いです。

ある外国人が日本人の友達に「パーティーに来ない?」と誘われて「考えておきます」と答えましたが、日本人の友達は「来るんだ!」と期待してしまいました。

こうした曖昧な表現は、日本語ならではの文化背景を理解していないと誤解されやすいです。

方言の壁! 大阪弁って何?

外国人が日本語を学ぶとき、まずは標準語を覚えます。でも、地方に行くとまた別の壁が出てきます。それが方言です。

例えば、大阪では「ありがとう」を「おおきに!」と言います。関西弁や東北弁、九州弁など、地方ごとに独特の言葉やイントネーションがあり、せっかく覚えた標準語が通じないこともあります。

ユーモラスな間違いもある!

外国人が日本語を間違えたとき、時々思わず笑ってしまうユーモラスな状況が生まれます。

たとえば、ある外国人が「嘘つけ!」という言葉を「嘘をつきなさい」と解釈してしまったり、「やれるものならやってみろ!」を「挑戦していいんだ!」と誤解したりすることがあります。言葉のニュアンスや言い回しが難しいからこそ、こうしたおかしなエピソードが生まれるんです。

まとめ

日本語って本当に奥が深いですよね。助数詞、発音、敬語、オノマトペ、そして地方の方言まで、外国人にとってはまさに大きな挑戦となる学習体験です。

でも、その一つ一つを乗り越えていくことで、より豊かな日本語の世界を楽しむことができるでしょう。日本語を学ぶ外国人の視点から見ると、私たちが普段当たり前のように使っている言葉にも新たな発見がたくさんあります。

日本語の不思議な魅力を感じつつ、これからも一緒に日本語の世界を学んでいきましょう!

どうでしょうか? 少しだけ、外国人が日本語に対して感じている難しさや面白さが伝わったのではないでしょうか?

  • URLをコピーしました!
目次