洗濯物を早く乾かす「アーチ干し」のコツとは?風を味方につけて部屋干し臭を防ぐ!

梅雨や長雨の季節、洗濯物が乾きづらいと感じたことはありませんか?部屋干しが増える時期には、どうしても「生乾き臭」や「乾かないイライラ」がつきもの。今回は、そんな悩みを解決するための「アーチ干し」という干し方をご紹介します。洗濯物の乾燥時間を短縮し、部屋干し臭を防ぐための工夫が詰まった方法です。

目次

部屋干し臭の原因とは?

まず、部屋干し特有の嫌な臭い、いわゆる「部屋干し臭」の原因を考えてみましょう。これは、洗濯しても完全に落としきれなかった汚れや菌が、衣類に残っていることで発生します。さらに、湿ったままの状態が長く続くと、菌が増殖しやすくなり、嫌な臭いがさらに強くなります。

部屋干し臭を防ぐためには、「早く乾かすこと」が何よりも大切です。洗濯物が湿った状態をできるだけ短く保つことで、菌の増殖を抑えることができるからです。

では、どうすれば効率的に洗濯物を早く乾かせるのでしょうか?そこで登場するのが「アーチ干し」です。

アーチ干しとは?

アーチ干しとは、洗濯物を角ハンガーに干す際に、外側に長い衣類を、内側に短い衣類を干して、アーチ状に並べる干し方です。この方法により、風の通り道が生まれ、乾燥時間を大幅に短縮することができます。

アーチ干しの最大のポイントは、風の通り道を作ること。内側に空洞ができるため、風がスムーズに流れ、乾きにくい内側の衣類にも風が当たりやすくなります。これにより、衣類全体がバランスよく早く乾くのです。

ライオン株式会社のお洗濯マイスター、大貫和泉さんによると、アーチ干しは従来の干し方と比較して約30分から1時間ほど乾燥時間が短縮できるとのこと。特に梅雨時期や雨の日には、大きな助けになる方法です。

アーチ干しの具体的な手順

では、具体的にどのように干せば良いのでしょうか?以下の手順を参考にしてください。

  1. 角ハンガーを用意する
    洗濯物を干す場所に角ハンガーをセットします。できれば風通しの良い場所を選ぶと効果的です。
  2. 長い衣類を外側に干す
    バスタオルやジーンズなど、乾きにくい長めの衣類をハンガーの外側に干します。この際、風がしっかり当たるように、できるだけ広げて干すことがポイントです。
  3. 短い衣類を内側に干す
    靴下やTシャツなど、比較的乾きやすい短めの衣類をハンガーの内側に干します。内側には空洞ができるように、あまり詰め込まず、風が通りやすい配置にすることが大切です。
  4. 風の通りを確保
    扇風機やサーキュレーターを使うとさらに効果がアップします。濡れた洗濯物は上から下に向かって乾いていくので、扇風機の風を下から当てるのがポイントです。小型のサーキュレーターを使用する場合は、洗濯物の真下に置くと良いでしょう。

アーチ干しが最も早く乾く理由

なぜ「アーチ干し」が他の干し方よりも早く乾くのか、その理由を大貫さんは次のように説明しています。

  • 風の通り道を作りやすい
    アーチ型に干すことで中央部分に空間が生まれ、風が通りやすくなります。これにより、衣類全体に風がしっかり当たるようになり、乾燥が早まります。
  • 下降気流が発生する
    洗濯物をアーチ型に干すと、自然に空気の流れが発生し、洗濯物全体に下降気流が生まれます。これが乾燥速度を加速させる重要な要素です。
  • 外側と内側のバランスが良い
    外側に長くて乾きにくい衣類を、内側に短くて乾きやすい衣類を干すことで、風の流れがよりスムーズになり、どちらもバランスよく早く乾きます。

他の干し方との違い

他にも、洗濯物の干し方として「V字干し」や「長短干し」という方法がありますが、それぞれの違いについても解説しておきます。

  • V字干し
    V字干しは、大きな衣類が内側に集まってしまうため、風が通りにくく、乾燥が遅れがちです。
  • 長短干し
    長い衣類と短い衣類を交互に干す方法ですが、こちらも風の通り道がしっかり確保できないため、アーチ干しほどの効果は期待できません。

扇風機を使ってさらに早く乾かすには?

風を上手に利用するために、扇風機やサーキュレーターを使うのは非常に有効です。ポイントは、風を下から上に当てること。特に洗濯物の下側は乾きにくいので、そこに風を集中的に当てることで乾燥時間をさらに短縮できます。また、風通しの良い部屋の中央に干すと、効率的に乾きます。

ただし、カーテンレールにかけるのはNGです。カーテンの汚れがついたり、壁際は風通しが悪くなり乾きにくくなるため、できるだけ空間を確保し、風が自由に通る場所を選びましょう。

まとめ:アーチ干しで部屋干しのストレスを解消!

「アーチ干し」は、洗濯物を早く乾かし、部屋干し臭を防ぐためのとても効果的な干し方です。風の通り道を確保し、衣類の配置を工夫することで、乾燥時間を大幅に短縮できます。また、扇風機やサーキュレーターを活用することで、さらに乾燥効率を高めることができます。

雨が続く日や、外に干せないときの部屋干しのストレスを減らし、快適な洗濯ライフを送りましょう!

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